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CAREER STORIES 5
ジャガー・ランドローバー広島
プロダクトエリート
(第一期、日本で最初のプロダクトエリート)
足立 奈穂
株式会社コンクエスト 2019年入社
<PROFILE>
短大を卒業後に鉄道会社へ就職しパーサーになる。3年後には、チーフパーサーへ昇格。鉄道会社の接客大会へ出場し西日本1位となる。その後、ずっと憧れていたリテイラーに転職することを決意しジャガー・ランドローバー広島へ。持ち前の接客力、コミュニケーション力に加え、常に前向きに新しい知識を習得する努力を惜しまず、プロダクトエリートという新しい職種第一期生として活躍中。
- 19歳で鉄道会社に就職
- 好きな接客の仕事を活かしたパーサーになる。
順調に昇格しグリーン車担当のチーフパーサーに。 - 22歳で接客大会西日本1位に
- 元々、パーサーの仕事でここまでやったら転職しようと決めていたので、家族の後押しもあり、ずっと憧れていたリテイラーに転職することを決意
- 26歳で憧れていたリテイラーに転職
- 転職と同時に、新たに設立されたプロダクトエリートという職種に挑戦。
手探りの中から猛烈な努力で知識を習得。ブランドの顔として必要とされる全ての要求をクリアし、プロダクトエリート第一期生として活躍中。
いきなりのスタート
足立さんがリテイラーの仕事にずっと憧れていた理由は、格好いいなというイメージだけでした。「正直なところ、車が凄く好きなわけでもなく、なんとなくリテイラーって格好いいなというイメージをずっと持っていました。ジャガー・ランドローバーに関しても何も知りませんでした。清水翔太さんという歌手がご自分でレンジローバーに乗っていらっしゃって、それで[レンジローバー]という曲を作っていて、その曲がずっと頭から離れなかったというのはあります。」そんな自分の中にあったイメージに背中を押されて、鉄道会社のチーフパーサーという仕事から、ジャガー・ランドローバー広島に転職したのは2019年夏のことでした。「受付業務とかをやっていくのかなと思っていたのですが、入社3日目ぐらいに、今度プロダクトエリートという職種ができるのだけれどやってみない?と言われました。新しい場所で、ひとつでも自分にできるものが欲しかったので、すぐに引き受けることにしました」車のこともブランドの事も、何も知らない入社したての足立さんが、新しくできるプロダクトエリートという職種に推薦されたのには、きちんとした理由があったに違いない。コミュニケーション能力に長け、前職の鉄道会社のチーフパーサーとして接客大会で西日本1位に輝いた努力と実績。自分にできることを積極的に取り入れようとする前向きな姿勢。まさに転職と同時に、新しい世界のスタートが待っていたことになる。
車を売らずに魅力を売る
プロダクトエリートという新しくできた職種は、もの凄く重要な役割をもつ。その内容について尋ねると「具体的には新規のお客様がご来店されたらアンケートをとり、まずお客様のニーズを把握するということから入っていきます。お客様と一緒にお車選びをさせて頂く中で、分からないことがあれば説明していきます。基本的には金額の話では無く、ブランドの歴史や、その車の良さ、性能を主に説明して、お客様に車を選んで頂くというお仕事です。車種を絞って試乗までを御案内し、そこから先はセールスに引き継ぎます。」と、足立さんは笑顔で答えるがそんなに簡単なことではない。お客様の求めていることを理解した上で、ブランドの良さを体験してもらい、ブランドを好きになってもらうことで購入していただく入口をつくる。というプロセスを限られた短い時間の中で行う。お車の購入を決意させるまでのお膳立てを行う重要な役割を担っているのである。つまり、お客様は足立さんを通してジャガー、ランドローバーブランドを体験することになる。足立さんはブランドの歴史から商品の細部にわたる機能、最新テクノロジーの知識を身につけ常にアップデートしていなくてはならない。加えて、名刺の渡し方、話し方、立ち居振る舞いのマナーに至るまでブランドを背負う事になる。初めての職種では、真似をしたくても先輩や上司もいない。知識を習得する努力は勿論、この仕事に必要な情報の吸い上げ方などを臨機応変にこなす勘の良さも必要になってくる。足立さんの仕事は、車を売らずにブランドの魅力を最大化してお客様に伝えるという大役なのである。
お客様の小さな情報を拾いあげていく
「お客様の反応はよく見るようにしています。何かを投げかけた時にあまり良い反応が返って来なかったりしたら色々調整をしていきます。お客様との会話の中から小さな情報を拾ってゆきます。少しの情報を掘り下げて広げていくことしかない。でも、その小さな情報の中には、例えば車庫の大きさや近所の道幅など、大切な情報があるんです。」「ジャガーを好きな方とランドローバ−が好きな方では、見に来る視点が変わってきます。ジャガーの方が、ブランドの歴史を含め昔からのジャガーファンという方が多いです。昔のジャガーのあの車が良くてねという方が多い。そういうお客様には、ブランドの話をメインでして、今の形になっても昔のデザインは継承していますと言う話をすると、ああ、そうだねえという風に納得して下さる。ランドローバーを見に来る方は、SUVの機能、特性に魅力を感じていらっしゃる。SUVだけを作り続けているメーカーならではの魅力を伝えていくと、やっぱり凄いねとなる方が多いと感じます。」
女性だからできること
それから、私が凄く意識しているのは、ご夫婦でいらっしゃる方の奥様に対する対応です。奥様はあまり車に興味が無い方が多いのですけど、女性が権限を持っている事が以外と多いです。私が女性だからできるというか、雑談をしながらも少し奥様に寄りそいながら奥様の共感を得られるようにしています。女性はデザインを重視され、第一印象で決められる方が多いので、奥様から良いと言っていただける様にアピールしています。
自分がブランドに引き込まれていく
転職前は何のイメージも無かった足立さんだが、ジャガー・ランドローバーというブランドがどんどん好きになってきたそうだ。「デザイナーの言葉などを勉強していくと、ああ、こういう風に作っていたんだと思うと凄く楽しいです。一つ一つのデザインへのこだわりが分かってくると惚れ惚れします。」カタログスペック以上に、自分がブランドに魅了される理由が分かれば、それはそのままお客様をブランドに惹きつける力にもなる。 「私はセールスではないので、売りたい売りたいという気持よりも、今ここで少しでも楽しんで帰って欲しいという気持でやっています。後でお客様が、ジャガー・ランドローバー広島に行ってこんな話をしたよね、などと思い出していただける様に印象付けることを意識しています。」つまり、お客様はこのブランドを選んで良かったという確信を、足立さんからもらうのである。 「ご新規のお客様が来店されて、私が20分間対応するとしたら、セールスには20分の時間ができて色々な準備をすることができる。私が聞いた車種や車の色、予算などをセールスに引き継ぎをすれば、この車を提案しようという準備をする時間も省ける。お客様の気持が高まっている状態ですぐ試乗に行けてとてもありがたいとセールスから言われます。セールスが、商談のクロージングにフォーカスできるように、これからも上手く連携できるようにお互いに高め合っていきたいと思っています。」